歯磨き粉を付けて歯を磨いた後は、口の中をよくすすがないといけないと思っていたのですが、すすぎ過ぎると歯磨きの効果がなくなってしまうと言うのです。
小さい頃から、歯を磨いたら、口の中をよくすすぎなさいと言われてきたので、未だに守っていました。
ある時、歯を磨いて、口の中をすすがなかったらどうなるのかと疑問に思って調べてみると、意外なことがわかったのです。
それは、フッ素(フッ化ナトリウム)配合の歯磨き粉を使う場合は、あまり口の中をすすがない方が良いと言うのです。
(但し、大人の歯(永久歯)が生えていない子供の場合は、よくすすいだ方が良いそうです。)
あまりにも意外なことで、ビックリしてしまいました。
なぜ、歯を磨いた後にすすぎ過ぎてはいけないかの理由
口の中をすすぎ過ぎてしまうと、歯磨き粉に配合されているフッ素(フッ化ナトリウム)が、歯に吸着する前に口外に出てしまうからです。
そのため、少量の水で、口をすすぐ回数は、1回でも十分です。
但し、歯磨き粉を飲みこむことは絶対止めましょう。
- 口の中に残った歯磨き粉を吐き出してからすすぐと、1回でも十分に洗い流せるそうです。
参照元:歯磨きすすぎは1回がベスト、正しい磨き方!世界一受けたい授業
- 1回程度、5~15mlの水を口に含み、すすいでください。
参照元:フッ素配合ハミガキとは?
また、フッ素(フッ化ナトリウム)配合の歯磨き粉を使うことにより、虫歯の予防にもなります。
フッ素配合ハミガキを使った場合のむし歯予防率は、約2年間の使用で20~30%と言われています。
より長期間継続的に使用することで、むし歯予防率はさらにアップします。
フッ素(フッ化ナトリウム)の主な働き
- 酸産生抑制
歯みがきで落としきれなかったプラーク(歯垢)が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、プラークが作る酸の量を抑えてくれます。
- 再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進させます。
- 歯質強化
歯の表面を酸に溶けにくい性質に改良します。
乳歯や生えたての歯は軟らかいので、フッ素配合ハミガキを使い、歯質強化につとめましょう。
参照元:フッ素配合ハミガキとは?
フッ素(フッ化ナトリウム)配合の歯磨き粉を使うコツ
- たくさんの水で口の中をすすいでしまった時
- 歯ブラシに歯磨き粉を付ける時
フッ素入りのデンタルリンスで口をすすぎましょう。
歯ブラシを水で濡らさず、歯磨きを付けます。
そうすることによって、泡立たず、歯磨きできる時間が長くなり、歯磨き粉を吐き出す回数も減り、フッ素が歯に吸着する確率が高まります。