女性 青空


季節の変わり目が近づいてきました。

この時期は、「日中の気温差が大きい」「異動、転勤や入社などで新しい環境に入る」ことから、体調がすぐれない方も多いのではないでしょうか?。

これは、もしかしたら、自律神経が乱れているからかもしれません。

ちなみに、自律神経の乱れとは、血液の循環・心臓などの臓器・呼吸・体温調整などをコントロールしている自律神経が狂ってしまうこと。

しかも、この自律神経が乱れることによって、体の冷えも引き起こしてしまうというのです。

これには、我々が生きる現代社会の環境も関係していました。

今回は、自律神経の乱れによって起こる体の冷えの仕組み、原因と対策についてお話していきますので、是非チェックしてみてくださいね。

自律神経の乱れによる体の冷えは、交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化することが原因

シーソー 子供

自律神経とは、血液の循環・心臓などの臓器・呼吸・体温調整・汗など自分の意志でコントロールできない神経のこと。

そして、この自律神経には、「起きている間、緊張や気温が低い時に働く交感神経」「寝ている間、リラックスや気温が高い時に働く副交感神経」がある。

そして、この交感神経と副交感神経が、シーソーのようにバランスよく働くことで、体をコントロールしているのです。

ですが、このコントロールが乱れると、体の冷えを引き起こしてしまいます。

それでは、自律神経の乱れによって、体の冷えが起こる仕組みについてお話していきます。

体の冷えは、自律神経の乱れによって起こる血行不良が原因

体の冷えは、血行不良(血液の循環が悪くなること)が原因。

そして、血行(血液の循環)を調整しているのは、自律神経です。

通常は、交感神経と副交感神経が、交互にバランスよく働くことで、血行(血液の循環)を良くしています。

ところが、自律神経が乱れると、交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化し、血行不良を引き起こしてしまうのです。

ところで、交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化すると、どのような冷えの症状が出るのでしょうか?

1.交感神経が極端に活発化する場合

交感神経が極端に活発化すると、絶えず血管を収縮させてしまう。

その結果、末端の手足まで血液が届かなくなり、末端冷え性(末端の手足の冷え)を引き起こす。

2.副交感神経が極端に活発化する場合

副交感神経が極端に活発化すると、絶えず血管を広げる。

そのため、内臓あたりで、うっ血します。
※うっ血とは、静脈に流れている血液が異常に多く溜まった状態のこと。

その結果、内臓あたりの血行(血液の循環)が悪くなり、知らないうちに「内臓冷え」を引き起こす。


それでは、なぜ交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化してしまうのでしょうか?

交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化する原因

交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化するのは、「交感神経または副交感神経が少し活発な時に、精神的ストレス(就職・転職・異動・人間関係など)または身体的ストレス(気候・睡眠不足・運動不足・騒音や病気など)におそわれること」が原因です。

ここでは、「交感神経が極端に活発化する原因」「副交感神経が極端に活発化する原因」に分けてお話していきます。

1.交感神経が極端に活発化する原因

過渡なストレス、睡眠不足や疲労などで、交感神経が少し活発な状態の時に、精神的または身体的ストレスにおそわれることで起こる。

特徴は、イライラ、悩みや不安など。

2.副交感神経が極端に活発化する原因

ストレスのない生活・運動不足・甘い物の食べ過ぎ・過食などで、副交感神経が少し活発な状態の時に、精神的または身体的ストレスにおそわれることで起こる。

特徴は、アレルギー症状など。


ところで、普段から交感神経または副交感神経のどちらかが少し活発な状態になっているのでしょうか?

あなたも、普段から交感神経または副交感神経のどちらかが少し活発かも!?

交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化するのは、もともと交感神経または副交感神経が少し活発なのではないかと思い調べてみました。

その結果、「交感神経が少し活発な人は5~6割」「副交感神経が少し活発な人は約2~3割」ということがわかってきたのです。

ここでは、上記のことについて詳しくお話していきます。

1.交感神経が少し活発な人は5割以上!?

交感神経が少し活発になる原因は、主にストレスです。

そこで、ストレスを感じている人が、どれ位いるかを厚生労働省の労働安全衛生調査(実態調査)で調べてみたところ、約52%~61%の人が「不安、悩みやストレスを感じている」とのこと。

これは、交感神経が少し活発な状態の人は、約52%~61%いることを示しています。


仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレス」を感じる労働者の割合(圧縮)
参照元:労働安全衛生に関する調査 厚生労働省


2.副交感神経が少し活発な人は約2割!?

副交感神経が少し活発になる原因は、甘い物の食べすぎ、過食や運動不足などです。

甘い物の食べすぎ、過食や運動不足の人は、肥満の傾向が高いと推測しました。

そこで、国民健康・栄養調査を調べてみると、肥満の人の割合は、「男性は約30%」「女性は約20%」いることがわかってきたのです

これは、副交感神経が少し活発な人は、「男性は約30%」「女性は約20%」いることを示しています。


肥満者の割合の年次推移(20-歳以上)圧縮
参照元:国民健康・栄養調査 厚生労働省


ただ、肥満も限度を超えると、「副交感神経が少し活発」から「交感神経が少し活発」に変わるようです。

「病気になる体質を変える!免疫健康学 安保徹著」によれば、体重が標準体重を20%上回るころから、「副交感神経が少し活発」から「交感神経が少し活発」に変わるとのこと。

これは、太り過ぎた体を動かすためには、たくさんのエネルギーが必要になり、交感神経を活発化させるためです。

これらのことから、肥満で副交感神経が少し活発と推測した人の中には、交感神経が少し活発な人も含まれいるかもしれません。


上記のことから、「交感神経が極端に活発化する可能性の人が約5~6割いる」「副交感神経が極端に活発化する可能性の人は、約2~3割いる」ことがわかりました。

次では、交感神経または副交感神経のどちらかを極端に活発化させるキッカケのストレスについてお話していきます。

交感神経または副交感神経のどちらかを極端に活発化させるキッカケは、日中の気温差によるストレス!?

交感神経または副交感神経が少し活発な状態から、極端に活発化させてしまうのは、精神的または身体的ストレスです。

精神的または身体的ストレスの1つに、季節の変わり目の「日中の気温差」が関係しているのではないかと推測しました。

これは、日中の気温差が7度以上あると、人間の体に大きなストレスとなり、自律神経を乱すといわれているからです。

上記のことを確認するために、月ごとの日中の気温差がどれくらいあるかを調べてみました。

下表は、2011年~2014年までの東京都における最高気温と最低気温の差(月平均)です。


東京都での最高気温と最低気温の差(圧縮)
参照元:過去の気象データ検索 気象庁


その結果、1年のうち半分は、日中の気温差が7度以上ありました。


これらのことから、次のようなことがいえるのではないでしょうか?

自律神経の乱れによる冷えは、現代人の宿命!?

自律神経の乱れによる冷えは、現代人の宿命です。

その理由としては、まず、現代社会に生きる我々は、交感神経または副交感神経のどちらかが少し活発化しやすい環境にあること。

具体的には、以下の2つです。

  1. 経済的豊かになり、「食べ物があふれている」「暑い日も寒い日も快適に過ごせるルームエアコンの普及」などで、昔にくらべて快適でストレスフリーな生活になり、ストレスに弱くなった。
  2. ※人間は快適なことに、すぐに慣れてしまう習性があるため、昔、ストレスと感じなかったことでも、不快な気持ちになり、ストレスを感じるようになる。

  3. 科学技術の発展により、「インターネット、パソコンやスマートフォンの発達と普及」「競争社会の激化」など、昔と違うストレスにさらされるようになってきた。



そこに、7度以上の日中の気温差によるストレスがかかり、交感神経または副交感神経を極端に活発させてしまうのではないでしょうか?


上記のことから、現代社会に生きる我々は、自律神経を乱しやすい環境にいることがわかりました。

そして、自律神経の乱れによる冷えに気づかなければ、どうなってしまうのでしょうか?

自律神経の乱れは、カラダの冷え以外にさまざまな病気を呼ぶ!

悩む 女性


自律神経が乱れたままだと、カラダの冷え以外にさまざまな病気を引き起こします。

ここでは、「交感神経が極端に活発化」「副交感神経が極端に活発化」した場合に起こる病気についてお話していきます。

1.交感神経が極端に活発化している場合に引き起こす病気

代表的な病気は、以下の5つです。

  1. 自律神経失調症
  2. ココロやカラダに不調が現れる。
    症状は、気分の落ち込み・ふさぎ込みがち・全身がだるい・吐き気・たくさんの汗をかく・頭痛・肩こり・手足のしびれ・心臓の拍動を感じる・目まい・眠れないなど

  3. 過敏性腸症候群
  4. 下痢または便秘になる。
    または、下痢と便秘が交互に起こる。

  5. 過呼吸症候群(過換気症候群)
  6. 突然、浅く速い呼吸を繰り返す。

  7. 神経性胃炎
  8. 胃痛、胃もたれや胸やけの症状が出る。

  9. メニエール病
  10. ぐるぐる回る目まい・耳鳴り・音などが聞こえにくくなる・強い吐き気・おう吐(胃の中にあるものを吐く)の症状がでる。


2.副交感神経が極端に活発化している場合に引き起こす病気

代表的な病気は、以下の2つです。

  1. アトピー
  2. アレルギー体質の人に起こりやすい、皮ふの炎症のこと。

  3. 気管支ぜんそくや花粉症などのアレルギー症状



上記のような病気にならないためには、日頃から自律神経を整えることが大切になってきます。

それでは、どのような方法があるのでしょうか?

自律神経を整える方法

自律神経を整える方法は、交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化しているかによって違います。

ここでは、「交感神経が極端に活発化」「副交感神経が極端に活発化」している場合に分けてお話していきます。

1.交感神経が極端に活発化している場合

交感神経が極端に活発化している場合は、副交感神経を働かせるようにします。

その方法は、以下の4つです。

  1. ストレスを解消する
  2. 例えば、誰かに話を聞いてもらうようにします。
    また、散歩などの適度な運動もオススメ。
    ※ムリな運動は、かえってストレスになります。

  3. 十分な睡眠をとる
  4. 自分に合った睡眠時間を確保し、決まった時間に起きるようにしましょう。

  5. 笑う
  6. 笑うことによって、リラックスでき、副交感神経を活発にしてくれます。
    例えば、落語や漫才などを聞く。

  7. 腹式呼吸
  8. 腹式呼吸をすることによって、リラックスでき、副交感神経を活発にしてくれます。
    腹式呼吸をするならば、座禅がオススメ。
    方法は、以下のとおりです。
    鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹をゆっくり膨らませる。
    そして、お腹をゆっくり凹ませながら、口からゆっくり息を吐きだす。
    ≪参考動画≫


2.副交感神経が極端に活発化している場合

副交感神経が極端に活発化している場合は、交感神経を働かせるようにします。

その方法は、以下の4つです。

  1. 甘い物を食べ過ぎない
  2. 甘い物を食べ過ぎると、副交感神経が活発になる。

  3. 昼間の活動を多くする
  4. 昼間何もせず動かないでいると、副交感神経が活発になる。
    そのため、昼間は活動するなど、リズムのある生活を送りましょう。

  5. 運動をする
  6. 適度な運動をしましょう。
    運動をすることで、筋肉がつき、交感神経が活発になる。

  7. 胸式呼吸
  8. 浅く、速い呼吸をすることによって、交感神経が活発になる。



ただし、上記の対策をしても、体の冷えが解消されない場合は、医療機関での受診をオススメします。

なぜなら、体の冷えを引き起こす病気にかかっている可能性があるからです。

それは、一体どのような病気なのでしょうか?

自律神経の乱れ以外に、体の冷えを引き起こすのは、血行不良にする病気が原因!?

病気


ここでは、体の冷えを引き起こす病気についてお話ししていきます。

これらの病気は、血行不良になり、体の冷えを引き起こす。

代表的な病気は、以下の4つです。

  1. 貧血
  2. 血液中に酸素を運ぶ赤血球が少なくなっている状態

  3. 低血圧
  4. 全体の血液量の減少や心臓から送り出す血液量が低下している状態。

  5. 動脈硬化
  6. 動脈の壁の弾力性が低下し、硬くなっている状態。

  7. 糖尿病
  8. 血液中の血糖が異常に高い状態。





いかがだったでしょうか?

体の冷えの主な原因は、自律神経の乱れによって、交感神経または副交感神経のどちらかが極端に活発化することで起こるなんて知りませんでした。

体の冷えの悩みを解決したいならば、まず、交感神経または副交感神経のどちらが極端に活発化しているのかを確かめないといけませんね!

おそらく多くの方が、仕事のストレスで、交感神経が極端に活発になっているかと思います。

そのため、副交感神経を働かせる「睡眠時間の確保」「座禅」などの対策をして、自律神経の乱れによる体の冷えを克服していかないといけません。

ぜひ、あなたもこの記事を参考に、自律神経の乱れからくる体の冷えを克服してくださいね。




※今回の記事は、下記の書籍とWebページを参考にさせていただきました。



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最後まで読んで頂きありがとうございます。
体の冷えの原因は、血液の循環をコントロールしている自律神経が乱れて、血行不良になることによって起こります。
この自律神経の乱れは、極端に交感神経または、副交感神経のどちらかが活発になることで起こるのです。
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