あなたは、最近肩こりや腰痛に悩んでいませんか?
ある調査結果によると、日本人の8割が肩こりや腰痛に悩んでいるとのこと。
これは、もしかしたら、悪い姿勢が原因かもしれません。
とくに、猫背(極端に姿勢が前に出ていること)は、肩こりや腰痛を引き起こしやすい。
そこで、肩こりや腰痛にならないためには、正しい姿勢が大切になってきます。
ところが、本当の正しい姿勢は、背筋をピンと伸ばした形ではなく、ちょっと猫背がちょうどいいというのです。
これには、背骨がもともとS字にカーブしていることが関係していました。
ここでは、「正しい姿勢はちょっと猫背がちょうどいい理由」「肩こりや腰痛の対策」「肩こりや腰痛を引き起こす病気」などについてお話していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
肩こりや腰痛の原因は、肩と背中の筋肉の緊張によって起こる血行不良!?
日本人の8割が悩んでいる肩こりや腰痛の症状とは、いったいどのようなものでしょうか?
ここでは、「肩こりや腰痛の症状」「肩こりや腰痛の原因」についてお話していきます。
1.肩こりや腰痛の症状
肩こりや腰痛の症状は、以下のとおりです。
- 肩こり
- 腰痛
首から背中の上部、肩や上腕に関わる筋肉の鈍い痛み・圧迫感・違和感・不快感がある症状のこと。
体を動かしたときだけでなく、安静にしているときにも腰に痛みを感じる症状のこと。
2.肩こりや腰痛の原因
肩こりや腰痛の原因は、リラックスできない姿勢を取り続けることで、肩や背中の筋肉を緊張させてしまった結果起こる血行不良です。
上記のことから、悪い姿勢によって、肩や背中の筋肉を緊張させてしまった結果、血行不良を起こし、肩こりや腰痛になることがわかりました。
それでは、どのような姿勢が肩や背中の筋肉を緊張させてしまうのでしょうか?
最近の肩こりと腰痛の原因は、スマートフォンを見る姿勢が原因!?
最近、肩こりや腰痛で悩む人が増えてきているのは、何が原因なのでしょうか?
これは、もしかしたら、急速に普及しているスマートフォンと関係があるのではないかと思い調べてみました。
以下のグラフは、「年齢別のスマートフォンの普及率」「肩こりの有訴者数」「腰痛の有訴者数」です。
※有訴者数とは、ある地域の人口1,000人に対する肩こりや腰痛の自覚症状がある人の比率のこと。
参照元:通信利用動向調査 総務省
どの年代でも、スマートフォンを持つ人は、年々増加しています。
とくに、10~20代の急速な普及が目立つ。
参照元:国民生活基礎調査 厚生労働省
参照元:国民生活基礎調査 厚生労働省
上記の3つのグラフからわかることは、スマートフォンを持つ人が増えると、肩こりや腰痛に悩む人が増えていることです。
とくに、今まで、肩こりや腰痛に縁のなかった10代から20代も目立ってきている。
これらのことから、ここ最近の肩こりや腰痛に悩む人が増えているのは、スマートフォンを見る姿勢が関係しているのではないでしょうか?
これは、スマートフォンを見る時に、前のめりになってしまうため、倒れないように上半身をくの字に曲げることで、肩や背中の筋肉を緊張させてしまうからです。
しかも、このような姿勢を長時間続けてしまいがち・・・
そのため、正しい姿勢でスマートフォンを見ることが大切です。
それでは、正しい姿勢についてお話していきます。
正しい姿勢は、ちょっと猫背がちょうどいい理由
あなたは、正しい姿勢と聞くと、どんな姿勢を思い浮かべますか?
おそらく、左図のように、背すじをピンと伸ばした姿勢(頭と肩を背骨と同じラインにする)を思い浮かべる方が多いかと思います。
ところが、この姿勢は、かえって肩や背中の筋肉を緊張させてしまい肩こりや腰痛を引き起こしてしまうというのです。
それでは、「今までの正しい姿勢が悪い理由」「本当の正しい姿勢」についてお話していきます。
1.今までの正しい姿勢が悪い理由
今までの正しい姿勢は、上図のような姿勢だといわれてきました。
しかし、この姿勢では、肩こりや腰痛を防ぐことができません。
これは、背骨はまっすぐではなく、左図のように、もともとS字にカーブしているからです。
それになのに、ムリヤリ背すじをまっすぐにすると、かえって筋肉が緊張し、肩こりや腰痛を引き起こしてしまいます。
本当の正しい姿勢とは、一体どのような姿勢なのでしょうか?
2.本当の正しい姿勢は、ちょっと猫背がちょうどいい
上記のことから、背骨は、もともとS字にカーブしていることがわかりました。
そのため、本当の正しい姿勢は、以下のとおりです。
本当の正しい姿勢のポイント
- 足うらの重心を左図の赤丸部分に置く。
- 頭は、背骨より少し前で、お腹の上に位置する。
- 肩は、背骨より前で、横から見ると、体の真ん中に位置する。
スネの太い骨(脛骨)に体重をのせるイメージ。
実際に、本当の正しい姿勢(ちょっと猫背)を試してみると、しっくりきませんか?
このちょっと猫背が、もっともリラックスできて、肩や背中の筋肉を緊張させないため、肩こりや腰痛を防いでくれます。
つまり、この姿勢から少しでもずれると、肩や背中の筋肉が緊張し、肩こりや腰痛を引き起こしてしまうということです。
とくに、スマートフォンを見る時は、前のめりになりがちで、本来の重心の位置からつま先の方へいってしまう上に、頭の位置がお腹より前に出てしまう。
ここまでは、「本当の正しい姿勢はちょっと猫背がちょうどいい理由」「本当の正しい姿勢」についてお話してきました。
しかし、いざ本当の正しい姿勢(ちょっと猫背)をしようとすると、少しぎごちなく感じませんか?
これは、おそらく長い間正しくない姿勢だったため、背骨が固まっているからかもしれません。
背骨が固まっていては、本当の正しい姿勢ができませんので、背骨をやわらかくしましょう。
次では、背骨を柔らかくする体操をご紹介します。
背骨を柔らかくする体操
背骨が固まっていると、本当の正しい姿勢(ちょっと猫背)ができません。
そのため、背骨を柔らかくする必要があります。
ここでは、「健康になりたいなら、ちょっと猫背が実はいい 佐藤厚著」から、背骨を柔らかくする体操の1つ「おへそ見エクササイズ」をご紹介します。
おへそ見エクササイズ
この体操のポイントは、以下のとおりです。
- 一人ですること。
- 背骨を一つ一つ動かすようにイメージする。
- 反動をつけて起き上がらないこと。
- 腰の力で起き上がろうとしないこと。
- 首を使って、無理に起き上がらないこと。
これは、誰かに足を押さえつけてもらうと、脚の力を使ってしまうため。
巻物をまくように、ゆっくり丸まりながら、頭から上半身を起こしていきます。
腰の力で起き上がろうとすると、腰に痛みを感じてしまう。
首を使うと、首に痛みを感じてしまう。
おへそ見エクササイズは、どうでしたか?
最初は、なかなか「C」の形にならなくて苦労するかと思います。
これは背骨が固まっている証拠ですので、毎日おへそ見エクササイズをするようにしましょう。
だいたい数週間くらいで、楽に「C」の形ができるようになります。
これらのことをしても、肩こりや腰痛が治らない場合は、病気かもしれません。
次では、肩こりや腰痛を引き起こす病気について、詳しくお話していきます。
肩こりや腰痛の対策をしても治らない場合は、病気かも!?
肩こりと腰痛の対策をしても治らない場合は、病気かもしれません。
その場合は、専門の医療機関での受診をオススメします。
ここでは、「肩こりの症状が出る病気」「腰痛の症状が出る病気」に分けてお話していきます。
1.肩こりの症状が出る病気
肩こりの症状が出る病気は、以下のとおりです。
- 四十肩、五十肩
- 変形性頸椎症(へんけいせいけいついしょう)
- 更年期障害
- 高血圧症
- 低血圧症
- 狭心症
- 心筋梗塞
肩の関節まわりを守っている膜(関節滑膜)や骨同士をつないでいる靭帯が炎症を起こす病気。
特徴は、激しい痛みと肩を動かせる範囲が制限されること。
加齢が原因。
首部分の骨と骨との間にある椎間板(衝撃をやわらげる軟骨)の弾力が弱まることで、骨が変形し、脊髄神経を圧迫する病気。
特徴は、肩こり、首や背中が痛む。
加齢が原因。
閉経前後に、女性ホルモンの減少によって、自律神経が乱れることで起こる病気。
特徴は、肩こり、ほてりやのぼせなど。
血圧が高い病気。
自覚症状のない場合が多い。
塩分の摂り過ぎなどが原因。
血圧が低い病気。
特徴は、肩こり、疲労感や手足の冷えなど。
遺伝や病気などが原因。
動脈硬化によって、心臓まわりの血管がつまることで、血行不良を起こし、心臓の筋肉が酸欠を起こす病気。
胸を締め付けられるような痛みと左肩にも痛みが広がるなどの発作を起こす。
動脈硬化によって、心臓まわりの血管が完全につまり、心臓の筋肉への血流がなくなる病気。
胸や左肩に激痛が走るなどの発作を起こす。
2.腰痛の症状が出る病気
腰痛の症状が出る病気は、以下のとおりです。
- ぎっくり腰
- 椎間板ヘルニア
- 脊椎分離症
- すべり症
- 腰部変形性脊椎症(変形性腰椎症)
- 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
- 骨粗しょう症
- 腰痛症
背骨を構成している骨(椎骨)をつなぐ小さな関節が損傷を起こす病気。
特徴は、腰に急激な痛みが走り、動けなくなる。
骨と骨との間にある椎間板(衝撃をやわらげる軟骨)の組織が一部飛び出し、近くの神経を圧迫する病気。
特徴は、背中の痛みや足指のしびれ。
背骨を構成している骨(椎骨)をつなぐ小さな関節の部分が欠けて、分かれてしまう病気。
特徴は、痛みを感じない。
背骨を構成している骨(椎骨)が前後にずれて、神経を圧迫する病気。
特徴は、強い痛みとしびれ。
加齢が原因。
骨と骨との間にある椎間板(衝撃をやわらげる軟骨)が薄くなったり、骨が細かく裂ける病気。
特徴は、立ち上がる時などに鈍い痛みがある。
加齢が原因。
背骨の中にある空洞部分(脊柱管)が、椎間板(衝撃をやわらげる軟骨)や背骨を構成している骨(椎骨)の変形で狭くなり、神経を圧迫する病気。
特徴は、安静時は問題なく、背筋を伸ばして歩くと、下半身にしびれや痛みが出る。
加齢が主な原因。
骨に含まれるカルシウム量の減少によって、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気。
腰痛の原因となる病気が見つからない場合をまとめていう。
いかがだったでしょうか?
肩こりや腰痛の原因が、本当の正しい姿勢(ちょっと猫背)じゃないからだったなんて、知らなかったです。
今まで、背すじをピンとした姿勢がずっと正しいと思ってました。
ここ最近、肩こりや腰痛がひどかったのは、この間違った正しい姿勢をしていたからかも。
しかも、スマートフォンを見る姿勢が、さらに肩こりや腰痛を悪化させていたなんて・・・
これからは、本当の正しい姿勢(ちょっと猫背)をマスターするようにします。
まずは、背骨が固まっているようなので、背骨を柔らかくする「おへそ見エクササイズ」から始めないといけませんね。
ぜひ、あなたもこの記事を参考に、本当の正しい姿勢をマスターしてくださいね!
※今回の記事は、下記の書籍とWebページを参考にさせていただきました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
肩こりや腰痛の原因は、スマホを見る正しくない姿勢です。
正しい姿勢とは、背筋をピンと伸ばすのではなく、ちょっと猫背がちょうどいいのです。
ちょっと猫背の方がちょうどいい理由は、背骨がもともとS字にカーブしているからです。
本当の正しい姿勢にしても、肩こりや腰痛が治らない場合は、病気の可能性があります。
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